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2024/05/21

妊婦さんが歯磨きで出血したら要注意!

■妊娠は歯茎にも影響あり

妊娠中は体にいろいろな変化が起きます。実は歯茎にも影響があることを知っていますか?

妊娠前と比べて、妊娠中は、

・歯茎が赤くなった
・歯茎が腫れた
・口の中に違和感がある
・歯磨きで歯茎から出血した

という症状が起きやすいです。

これらは妊娠を理由とした「妊娠関連性歯肉炎」とも言われます。症状自体は一般的な歯肉炎と、ほとんど変わりません。

■なぜ妊娠中は歯肉炎になりやすい?

妊娠をすると、体は赤ちゃんを育てるために、非常に多くの女性ホルモンを分泌します。一部の歯周病菌は女性ホルモンの一つ「エストロゲン」が大好物です。

そのため、妊娠初期(2~3ヶ月)や妊娠中期(6ヶ月)からは、歯肉炎の症状が起こりやすいです。元々、歯肉炎になりやすい女性が妊娠をすると、症状が悪化することも少なくありません。

女性ホルモンの影響だけでなく、

・食べづわりで食べる回数が多くなった
・吐きづわりで何度も吐いてしまう
・つわりで歯磨きが大変になった
・唾液の量が減り、口の中が乾きやすい

など、どうしても妊娠中は口の中を清潔に保つことが難しいため、虫歯にもなりやすいです。

■歯肉炎を放置すると歯周病や早産の原因に

妊娠性歯肉炎は、歯磨きで予防や改善ができますし、出産後はホルモンバランスが落ち着くので自然に治ることもあります。ただし、歯肉炎は歯周病の初期段階でもあります。

妊娠中に歯周病になると、早産や低体重児のリスクが高いことが指摘されています。これは歯周病の炎症を抑えるために分泌される物質が、子宮の収縮や陣痛を引き起こす作用もあるからです。

「まぁ大丈夫だろう」と何もせず放置していると、症状は進む一方です。初期症状の段階から対処することで、ご自身だけでなく、お腹の中の赤ちゃんを守ることにも繋がります。

■当院で西宮市妊婦歯科検診も受けられます

当院のある兵庫県西宮市では、妊婦歯科検診の助成をおこなっています。妊婦歯科検診では、虫歯や歯周病のチェック、歯周病予防の保健指導を無料で受けられます。

※治療が必要な場合は、別途、治療費(保険診療)がかかります。

長谷川歯科医院も西宮市妊婦歯科検診の実施医療機関です。妊婦歯科検診の受診目安は安定期(妊娠5ヶ月~8ヶ月)ですが、時期に関係なく、歯や歯茎で気になることがありましたら、まずはお気軽にご相談ください。

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